ジェーン・スーとは名前か?
ジェーン・スーという名前を、ときどき本屋やインターネットで見かける。
そのたびに少し思う。
ジェーン・スーとはなんだ?
いや、人間であることは分かっている。
おそらく著名人で、本を出したり、何かを話したり書いたりしている人なのだろう。
しかし私は、ジェーン・スーという人が何をしているのか、ほぼ知らない。
それなのに名前だけは知っている。
考えてみると、かなり不思議な状態である。
最初は台湾の人だと思っていた
初めて名前を見たとき、私は台湾か香港の人だと思った。
ジェーンという欧米風の名前に、スーという東洋風の名字。
海外出身だが日本語がものすごく上手で、日本で本を書いている人なのだろう、と勝手に想像していた。
ところが、どうやら日本人らしい。
それなら、なぜ日本人なのに、わざわざ欧米と東洋を合体させたような名前を付けたのか。
「ジェーン」だけなら欧米に寄りすぎる。
「スー」だけなら、名前なのか効果音なのか分からない。
二つを合わせることで、国籍の判断を一度止める仕組みになっている。
もしかすると、そこが狙いなのかもしれない。
もちろん、調べてはいない。
ジェーンはターちゃんから来た説
私の予想では、「ジェーン」は『ジャングルの王者ターちゃん』に登場するヒロインのジェーンから来ている。
何の根拠もない。
ただ、私がジェーンという名前を聞いて思い出す日本人向け作品が、それしかなかった。
ジェーンという名前を付けようとしたとき、ターちゃんのジェーンが頭に浮かんだのではないか。
年代的にも、たぶん知っていてもおかしくない。
漫画を読みながら、
「いつか名前を使うことがあったら、ジェーンにしよう」
と考えていた可能性がある。
名前を使う機会が人生で訪れるのかは分からないが、その機会が訪れたのだろう。
スーはキャンディーズから来た説
次に「スー」である。
スーといえば、キャンディーズのスーちゃんこと田中好子さんではないか。
こちらも根拠はない。
しかし、ジェーンとスーを別々に考えた場合、私の中ではこれが一番しっくりくる。
つまり、
ターちゃんのジェーン+キャンディーズのスーちゃん=ジェーン・スー
ということになる。
漫画と昭和歌謡の合体である。
欧米と東洋のハイブリッドだと思っていたが、実際は少年漫画とアイドル文化のハイブリッドだったのかもしれない。
本人がそう言ったわけではない。
私が今、勝手にそういうことにしただけである。
別の可能性も考えてみる
もちろん、ほかの説もある。
ジェーンと名乗ることは先に決まっていたが、それだけでは少し落ち着かなかった。
そこで部屋を見回したところ、誰かがスーッと通り過ぎた。
「今のスーでいいか」
そうしてジェーン・スーになった可能性もある。
あるいは、ジェーンという名前が口の中に少し残るため、最後にスーを付けて滑らかに外へ出したのかもしれない。
名前としての空気抵抗を減らしたのである。
ジェーン・ガツンでは強すぎる。
ジェーン・モサモサでは長い。
ジェーン・スーなら、声に出したあと静かに消えていく。
名前の着地としては悪くない。
私だけが気になっているのか
ジェーン・スーという名前を初めて聞いた人の中には、私と同じように外国人だと思った人もいるかもしれない。
すぐに芸名だと分かった人もいるだろう。
何とも思わなかった人もいる。
名前の由来を検索した人もいるはずだ。
そして私は、検索せずにここまで考えている。
調べれば、本当の由来はすぐに分かるのかもしれない。
しかし、本当の理由を知ってしまえば、ターちゃんとキャンディーズの合作説は、その瞬間に終わってしまう。
それは少し惜しい。
結論
ジェーン・スーという名前の本当の由来は知らない。
だが私の中では現在、
ジェーンはターちゃん、スーはキャンディーズ
ということで一度決着している。
おそらく間違っている。
しかし間違っていても、私の生活にもジェーン・スーさんの生活にも、特に影響はない。
次に名前を見かけたときも、私は一瞬だけターちゃんとキャンディーズを思い出すだろう。
結論としては、やはりどうでもよかった。
